小児用肺炎球菌ワクチンについて
肺炎球菌による髄膜炎や敗血症、菌血症に伴う肺炎などの重い感染症を予防する 小児用ワクチンです。
肺炎球菌が起こす病気
- 細菌性髄膜炎
脳や髄膜をおおっている髄膜に菌が混入して炎症を起こします。 日本では、毎年200人の子供が肺炎球菌による髄膜炎にかかり、 うち1/3くらいが命を奪われたり、重い障害が残ったりしています。 - 敗血症
血液の中に菌が入り込み、放っておくと血液中の菌が色々な臓器にうつり、 髄膜炎など重い病気を引き起こす心配があります。 - 肺炎
肺炎球菌という名の通り、肺炎の原因になります。 症状が重く、入院が必要になる事もあります。 - 中耳炎
風邪などで抵抗力が落ちた時に耳の奥に感染し、炎症を起こします。 肺炎球菌が原因の中耳炎は、何度も繰り返して治りにくい事があります。
接種する時期と接種回数
接種開始年齢 | 接種回数 | 接種スケジュール |
---|---|---|
生後2ヶ月から7ヶ月未満 | 4回 | 4週間間隔で3回 1歳過ぎて1回(3回目から60日以上過ぎてから) |
生後7ヶ月以上1歳未満 | 3回 | 4週間間隔で2回 1歳過ぎて1回(2回目から60日以上過ぎてから) |
1歳以上2歳未満 | 2回 | 1回目から60日以上の間隔で2回目 |
2歳以上5歳未満 | 1回 | 1回のみ |
効果
2000年から定期接種しているアメリカでは、ワクチンで予防できる肺炎球菌による重い感染症が98% 減りました。現在世界の約100カ国で接種され、うち43カ国では定期接種されています。
副作用と安全性
ワクチン接種をした後に発熱や接種部分の腫れなどの副反応が起こる襟度は、他のワクチンと同じ程度です。
10年前に発売されて以来、世界中の子供に接種されています。
ワクチン代金
埼玉県内の0歳から5歳未満までの乳幼児は助成が出ますので、公費(無料)で受けられます。
それ以外の地域のお子様、助成対象年齢以外のお子様は自費になります。(1回・・11,000円)